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2007年2月23日 (金)

おばあちゃん

今日はちょいと湿っぽい話。

先日、僕のおばあちゃんが亡くなりました。享年84歳。まあ平均寿命です。僕のおばあちゃんは5年前に脳内出血で倒れ、なんとか一命を取り留めましたが、後遺症が残り、まともに会話することもままならないような感じでした。僕はおばあちゃんとの思い出はそんなに多いほうではないです。遠くに住んでいるわけではないのですが、年に数回しか合わない上に、かなりシャイな僕は小さいころおばあちゃんと接することがなぜか恥ずかしかったのです。というわけで最初おばあちゃんが亡くなったことを聞いたときはあまり悲しくありませんでした。正直「年齢も年齢やし病気になって長いし仕方ないか。」と言った感じでした。最低な孫ですよね。祖母不幸者です。おじいちゃんが亡くなった時も同じような気持ちでした。つくづく最低な孫です。そして、お通夜が終わり、お葬式の日。お坊さんがお経を唱え終わり、出棺まで少し時間が合ったので椅子に座って考えました。

「おばあちゃんとの思い出ってなんかあるかな~?」

「そういや、僕がちっちゃい時、おばあちゃんが僕んちの椅子に座ったとき、椅子が壊れてしりもちついてたな~。」

「おばあちゃんってめっちゃ教育に厳しくて、テストがあるたびに点数聞いてきたな~。あまりにもうるさいからムカついた時もあったな~。」

「おばあちゃんの家に行ったらいつも散歩の途中で志村けんのカップラーメン買ってもらってたな~。」

「近くの公園でよく遊んだな~。」

「神社の境内の周りを百回周ろうとしたときもあったな」

「よく、親に内緒でお小遣いくれたよな。」

少ないと思っていた思い出が次から次へと溢れてきました。そして、おばあちゃんは本当に僕を大事にしてくれていたことに気づきました。そうこうしていると、お腹が空いてきて、なぜかアイスを食べたくなりました。

「チョコモナカ食べたいな~。何で僕はチョコモナカがこんなに好きなんやろ。」

理由がわかりました。

僕は小さい頃、おばあちゃんに会うたびにチョコモナカを買ってもらっていたんです。小さい頃、チョコモナカ以外のアイスをほとんど食べた記憶がありません。いつも散歩の途中にある、壊れかけの自動販売機でチョコモナカを買ってもらっていたんです。ルーレットで当たりが出るともう一つアイスがもらえる自動販売機。1度も当たったことはありません。

「なんでいつも当たれへんの?」そういう僕におばあちゃんはいつも「今度は当たるよ。いい子にしてたらね」と言ってくれました。僕はいい子じゃなかったんかな。結局1度も当たりませんでした。

そんなことを考えているうちに出棺の時が来ました。最後のお別れということで棺を開けておばあちゃんの顔を見る。周りはみんな号泣でした。

僕は眠っているようなおばあちゃんの顔をじっと見ました。すると、おばあちゃんとの思い出がまるで昨日のことのように思い出されて、涙が溢れました。

「おばあちゃん、ごめんな。僕、おばあちゃんに何にもしてあげれやんかったな。ホンマに祖母不幸者な孫やな。こんなことなら生きてる時に、もっとおばあちゃんといろんなこと話すべきやったわ。あのアイスの自動販売機今でもあるんかな?おばあちゃんは最近あの道あるいてないからわからんよな?今度行ってみるわ。まだあったらチョコモナカ買ってみる。今度こそ当たるかな?そういやおばあちゃん『御座候』ってお菓子好きやったよな?大学生になって、バイトして給料入ったら買ってもっていくわ。僕、京都の大学に行くからおたべも買っていくな。お茶もあった方がいいか。のど詰まらしたらあかんしな。じゃあまたおばあちゃんち行くからその時はこっちに戻ってきてな」

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